チューメイくんの田舎ぐらし

定年退職後田舎ぐらしを始めました

萩城の料理40,江戸新橋の買物

昨日から木枯らしが吹いて、寒い一日になりました

今、萩城の賄帳を調べています 今日は、江戸の買物帳面のことです 殿様の買物代金を、萩で払ってもらう依頼帳のようで、2年分に渡ってまとめてあります 出所は、江戸屋敷、新橋(あたらしばし)邸の表使からです

代金を計算してみると、どこかが間違っているようです 多分、「弐」を「四」と読み間違えたのではないかと この帳面の文字は、たいへんきれいですが、もとは、ひどいくせ字だったのではないかと

帳面が2年間にわたっていることは、ちょっとめんどうなことでもあります それは、殿様が、萩と江戸を行ったり来たりしているからです 文化13年、文化14年の殿様の動向を見てみましょう

買物帳に30廉、30項目の品があったようですが、萩でも江戸でも買っているので、役人もややこしかったことでしょう 萩は1匁96文程度で、江戸ではレートも違うし、おまけに、倹約令が出ているし

帳面の中に「残一ツ書之辻」ということばが、使われています 30廉の「一ツ書」を「縮めて」(まとめて)、さらに受け取った分を差し引き、この帳面の「一ツ書」にしています 「忠蔵さんの帳面」にも、「一ツ書之辻」ということばが使われていたので、紹介します

「一ツ書之辻」と、同じです 萩城の役人も、生島村の農民も同じことばを使っていました 江戸時代の長州藩の農民の学問のレベルは、かなり高かったのではないかと、想像でします それも、維新につながっているのかも