チューメイくんの田舎ぐらし

定年退職後田舎ぐらしを始めました

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

村田清風旧宅のマテバシイのこと

村田清風旧宅(三隅山荘)は、20年位前に、大改修が行われました 旧宅門の横に、1本大木がありましたが、多分、この工事のときに、じゃまになったので切られたものと思われます 当時、文化財専門委員だったO先生(元高校教師で植物に詳しい方)が、「あ…

天保時代、長門のハゼ櫨のこと

晩秋、長門の山で、ハゼノキが紅葉しているのが見られます かぶれるので、嫌がられますが、江戸時代は、ハゼ櫨の実からロウ蝋を取る重要な樹木でした 村田清風記念館にろうしぼり機があります 天保時代、村田清風は、長州藩の財政改革を行いました 藩の莫大…

天保時代、長門深川の菱(ヒシ)のこと

天保の書、防長風土注進案、深川村、草類の一部です 浮草(うきくさ)、河骨(こうほね)、△(オニ)、菰(まこも)と、あります △は、くさかんむりの下に、麥(麦)の字があります オニとルビがついていますが、新漢語林など、漢和辞典に、この字がありませ…

天保時代、長門の柏(はく)のこと

昨日、テレビで、「雪中松栢(柏)」の栢(=柏)(はく)とは、現在のカシワではなく、ヒノキなどの常緑樹のことだと説明されていました 長防風土注進案に、柏の字があり、丁度整理しているところでした 深川には、檜(ヒノキ)の字が使われています 俵山、…

長門のアメリカフウ(モミジバフウ)とタイワンフウ(フウ)のこと

長門・三隅のバイパスで、街路樹フウの紅葉が見られます はじめに、アメリカフウ(モミジバフウ)です バイパス三隅側にあります これは、俵山運動公園のものです 山の中なので、きれいです 次に、タイワンフウ(フウ)です バイパス板持側にあります 2つを…

長門のハルニレとアキニレのこと

ラジオから、懐かしい「高校三年生」が流れていました ~ニレの木陰に弾む声~ ニレには、ハルニレとアキニレがあり、長門でよく見かけるのは、アキニレです アキニレの樹皮は、はがれて模様ができます 長門バイパス近松道路には、確か、豊かな海づくりのと…

カラスウリとキカラスウリの実のこと2

やっと、キカラスウリのきちんとした実に、出会うことができました 千畳敷にあがる途中の道沿いにありました りっぱな実がついています キカラスウリは、三隅では見られないように思います こちらは、裏の畑のカラスウリです 蔓は枯れて、実だけがぶらさがっ…

長門のナギのこと

長門三隅中村に、ナギの古木があります バイパス、明倫小近くに、案内板があります バイパスから、南に少し歩いたところに、神社があります 二世の下には、三世が育っていました ナギは、熊野地方では、神木とされ、葉は厄除けになるようです 暖地性で、山口…

長門のカマツカとしわ木のこと

庭のカマツカが赤い実をつけていましたが、鳥がつついたのか、実が減っています この木は、学生時代に山から持って帰った2本のうちの1本です 庭に植えると、大きくならないようです カマツカは、長門の山中どこでも見られます 長門では、「しわ木」といい…

長門のアカメガシワとカイバのこと

秋が深まり、黄葉したアカメガシワも、次々に葉を落としています アカメガシワは、雄株と雌株があります アカメガシワのめ花(雌株)です アカメガシワのお花(雄株)です アカメガシワの実です 樹皮は、縦に溝ができます 若芽は赤いので、赤芽がしわ 根も赤…

ヤツデとカミヤツデの花

冬に近づき、ヤツデの花が咲き始めました 初冬、長門の道沿いで、ヤツデとカミヤツデの花が見られます はじめに、ヤツデです 山道沿いで見られます 庭にもよく植えられています 次に、カミヤツデです 民家に近い道沿い、市内のあちこちで見られます 耕運機が…

長門の独活(どっかつ)と羗活(きょうかつ)のこと

天保の書、防長風土注進案、深川村、真木村、俵山村、伊上村に、植物名、独活(どっかつ)の名があります 独活とは、ウドのことで、今も普通に使われ、長門の山道沿いでも、普通に見られます 風土注進案、三隅村、真木村、俵山村いは、植物名、羗活(きょう…

長門の前胡(ぜんこ)と白芷(びゃくし)と南瓜のこと

天保の書、防長風土注進案、通村、俵山村に、前胡(ぜんこ)という植物名があります 俵山村、真木村に、白芷(びゃくし)という植物名があります この名のことが、ようやく見つかりました 柏書房、草木名彙辞典の中に、ノダケの別名、前胡、ハナウドの別名、…

晩秋のツタウルシやツタの紅葉

晩秋、ツタウルシやツタも紅葉し、散策を楽しませてくれます はじめに、ツタウルシです 青海島のツタウルシです 色づいたので気づきました 長門ではじめて見つけました 次は、ツタです 左ツタ 右ツタウルシです ツタウルシは、かぶれるので、採らない方がよ…

長門のスミレとコスミレと青海島のヒトモトススキのこと

晩秋、ほとんどのスミレは、冬を乗り越えるために、葉の状態ですが、長門のスミレは、元気よく花が咲いています コスミレは、実をつけていました 多分、閉鎖花で実ったものでしょう 左スミレと右コスミレを、並べてみました スミレの葉が、けっこう大きいで…

長門のハイノキとクロキとダルマギクなどのこと

長門の山中に、ハイノキとクロキが生えています はじめに、ハイノキです 俵山や日置で見られる低木です 次に、クロキです 海岸から山中まで、広く見られます 山口県では、クロキのことを、「はいのき」、「はえのき」とよんでいます(山口県植物誌) 天保の…

紫の実をつけたムラサキシキブとヤブムラサキ

晩秋、長門の山道沿いで、紫の実をつけたムラサキシキブとヤブムラサキが見られます ムラサキシキブは、紅葉することもあります 花は、初夏、咲きます 次に、ヤブムラサキです 全体に毛があります 花は、初夏、咲きます 晩秋の山には、赤い実が多いので、紫…

カワラスガナとタマガヤツリのこと

秋、山道沿いの湿ったところで、カワラスガナが見られます 穂の付き方が、タマガヤツリに似ています タマガヤツリは、水田、畔に生えるので、よく目にしますが、山道に生えるカワラスガナは、気がつかないことが多いかもしれません はじめに、カワラスガナで…

長門のアオツヅラフジとオオツヅラフジ

晩秋、長門の山道で、アオツヅラフジ(カミエビ)とオオツヅラフジ(ツヅラフジ)の青紫色の実が、ぶらさがっているのが、見られます はじめに、アオツヅラフジ(カミエビ)です お花です め花です 花は、6月ごろ咲きます 次に、オオツヅラフジ(ツヅラフジ…

クスノキとヤブニッケイと晩秋の稲のこと

クスノキとヤブニッケイは、樹皮の違いがはっきりしていますが、葉がなんとなく似ています はじめに、クスノキです 葉脈の付け根に、虫瘤ができています 樹皮は、白っぽく、縦にさけます 丸い実ができます 次は、ヤブニッケイです 樹皮は、赤っぽく、さけま…

シロダモ(シロタブ)とヤブニッケイの実

晩秋から冬、長門の山中で、赤い実をつけたシロダモ(シロタブ)と黒い実をつけたヤブニッケイが見られます はじめに、シロダモです シロダモの花は、晩秋、実がついているときに咲きます 次は、ヤブニッケイです ヤブニッケイの花は、6月ごろ咲きます 冬、…

長門のシマカンギク(アブラギク)のこと

晩秋、長門の山道のあちこちで、シマカンギク(アブラギク)の黄色い花が、見られます 白い花もあります 葉の形は、まさに菊です 菊が野生化したのではないかと、勘違いしそうです 種に冠毛があり、これで、どんどん広がっていくようです 山口県植物誌で、シ…

マムシグサとムサシアブミの赤い実

晩秋、長門の山道で、マムシグサとムサシアブミの赤い実が見られます どちらも有毒です はじめに、マムシグサです 花は、春咲きます 花の色は、緑から紫と、場所によって、色々あるようです 次は、ムサシアブミです 花は、春咲きます 今、長門の山道沿いで、…

ヌカキビとオオクサキビとコオウレン胡黄連のこと

秋、道沿い、やや湿ったところで、ヌカキビとオオクサキビを見かけることがあります 大きさは違いますが、感じとして、似ているように思います はじめに、ヌカキビです 次に、オオクサキビです 2つを並べてみました 茎 左オオクサキビ 右ヌカキビ 実 左オオ…

長門のイヌガヤとイヌマキのこと

長門の山中に、イヌガヤとイヌマキが生えています どちらもイヌがついているので、あまり役に立たない木と、されてきたのかも知れません ただ、イヌマキの方は、垣根や庭木に利用されています はじめに、イヌガヤです 次に、イヌマキです 鉢植えしたヤブヘビ…

ジュズダマの実の黒色、灰色、白色のこと

今、ジュズダマを集めています ジュズダマの実は、黒色、灰色、白色のものがあります 黒い実は、おいておくと、灰色になります ジュズダマは、殻の中にめ花が、外にお花がつきます お花です やくがあります め花です ちゅうとう柱頭があります お花は、め花…

ウメモドキとツルウメモドキのこと

晩秋、散歩をしていると、民家の庭で、ウメモドキ(モチノキ科)の実を、山道で、ツルウメモドキ(ニシキギ科)の実を見ることがあります どちらも、朱色で、柿と同様、秋を感じます はじめに、ウメモドキです 花は、6月に咲きました 花弁の数は、3、4、…

ブタクサとクソニンジンのこと

秋、長門の道沿いで、たまに、ヨモギに似たブタクサとクソニンジンを見かけることがあります はじめに、ブタクサです 次に、クソニンジンです 葉 左がクソニンジン 右がブタクサです ブタクサは、セイタカアワダチソウと同様、花粉症になると、嫌がられてい…

天保時代、長門の束芋、薯蕷(しょよ)、里芋、唐芋のこと

ここ数日、朝、10℃以下の日が続いています 秋も深まり、芋が収穫期を迎えました ツクネイモです 夏、日照りが続いたので、蔓はとっくに枯れています 芋の形は、団子のようです 漢字で、捏ね芋、仏掌薯 昨秋、プランタに植えたむかごは、7月には、まだ、形…

金子みすゞさんが、かんざしにした花のこと

金子みすゞさんの詩の中に、かんざしになった植物のことが、いくつか出てきます JULA出版局・金子みすゞ全集から、私なりに、ひろってみました その1 「魚賣(う)りの小母さんに」 魚賣(う)りの小母さんの髪で、山のさくらが、かんざしになりました …