天保の書、防長風土注進案、通村、俵山村に、前胡(ぜんこ)という植物名があります 俵山村、真木村に、白芷(びゃくし)という植物名があります この名のことが、ようやく見つかりました
柏書房、草木名彙辞典の中に、ノダケの別名、前胡、ハナウドの別名、白芷というのがありました
はじめに、前胡(ぜんこ)、ノダケです 山間部に見られます
次に、白芷(びゃくし)、ハナウドです 長門では、道沿いで、普通に見られます
長門地方では、ゲンゴロベエといって、和え物などで食されます
通村の前胡(ぜんこ)については、こんな説明がついています 「当所のものは、女前胡(めぜんこ)で、薬用には不向き 春、茎葉を採って食べる 風味よく、浦民、皆、源五兵衛といっている」 女前胡は、ハナウドのことで、昔から食べられていたことが分かります
畑に捨てたかぼちゃの種が育ちました
2つ実りました
天保の書、防長風土注進案、深川村、渋木村、真木村に、「南瓜」という植物名があり、天保時代には、長門地方でも作られていたようです
柏書房、草木名彙辞典を調べていたら、カボチャが、2項目ありました ひとつは、「かぼちゃ(南瓜) 和名は、Cambodia(ポルトガル語)による」 もうひとつは、「ぼうぶら(南瓜) 和名は、Abobura(ポルトガル語)による」
天保時代、長門地方では、「南瓜」のことを、どうよんでいたのでしょう