天保時代、風土注進案、深川村、木類に、賣子木の名があり、ルビが「チサノキ」とあります 注進案には、植物名にルビがあり、昔のことがよく分かります
賣子木・チサノキとは、チシャノキのことです
葉の形が柿の木に似ているので、遠くから見るとカキノキの仲間かなと思います
チシャノキは、長門のあちこちに点在しています 川土手のような、切られにくい場所に残っているようです 暖地性植物で、日本海側北限は、島根半島のようです(山口県植物誌)が、柏書房、草木名彙辞典に図が載っているので、昔から知られている木のようです 賣子木・チサノキは、エゴノキの古名でもあるようです(牧野植物図鑑、草木名彙辞典) この時代、長門では、エゴノキを別名で呼んでいるところもあるので、考察中です