この地区では1月の休日にいくつかの祭りをまとめて地鎮祭(じちんさい)を行います まず2組で6本の注連縄をつくります 注連縄には3、5、7本の注連の子(しめのこ)をつけます 藁は当屋が用意します 榊と竹は山を知る人が取ってきます
できあがると宮司さんに紙垂(しで)を注連縄と竹につけてもらい、祝詞(のりと)をあげていただきます それからお祝いの会食をします 注連縄は6ケ所につけます
三隅八幡宮跡です 国貞の先祖が栗良(くりら)海岸で八幡宮の御神体を見つけ、ここに祠(ほこら)を造って祀ったのが始まりとされています 千年以上も前に今の市に移ったようです 社殿が火災にあったため記録が一切残っていないようですが、神主、神畠、流鏑馬(やぶさめ)などの小名(こな)が残っています
源範頼の墓につけます 一つは家来の墓だそうです
作物の神様、大歳社(おおとししゃ)の外と中につけます 10月2日が祭りの日でこの日に当屋がお宮へ参ります
牛の神様、もり様の鳥居と祠(ほこら)につけます 2月1日が祭りの日でこの日につけます
御幣(ごへい)は他地区との境4ケ所につけ、外から魔が入らないようにします 他地区も同じことをしています みんなで魔を追い払っているようです
お宮が行うのが地鎮祭ですが、三隅には同じようなことをお寺が行う地神祭(じじんさい)もあります もとは天台宗の行事で盲僧が琵琶をひき、地神経をあげたそうです ちなみに三隅正楽寺というところに天台宗の修行場があり、たくさんの僧がいたようです 三隅には薬師堂が4ケ所残っています(三隅町の歴史と民俗)