長門市三隅に、辻並(ツシナミ)という地区があります 防長風土注進案には、前大津・三隅とともに、秋芳・嘉万・八代にも辻並(ツシナミ)という村があることが分かりました


八代の辻並は、どこらへんにあるのでしょうか 国土地理院地図を開いてみました


辻並という地名は見当たりません 長門市図書館に秋芳町史があったので、開いてみると、表紙の後ろに、江戸時代の地図がありました なんと、そこに、辻並の字がありました コピーをいただきました

青線で囲んだところが、辻並です このページの読めるところを、図にしてみました

辻並は、中辺と柏木の間に位置しています 明教寺さんや柏木の方何人かに、辻並をことを聞きましたが、どなたも知らないと言われました ただ、辻並山はトンネルの上の方にあると、教えていただきました 100年以上もたつと、小名(こな)は、忘れられてしまうようです

辻並の周辺は、いくつかの川があるようです 大雨のときは、川の増水も心配です

辻並は、三隅側にたくさん山がありましたが、秋芳側にもたくさんあったようです
ところで、家数が少なかった柏木の方は、とても重要な場所だったようです

米蔵が2種類あります

馬と人夫もおいてあります

萩と厚狭を結ぶ要路だったようです

これは、みすみ町史にある江戸時代の地図・行程記です 鎖板(現鎖峠)や大平峠があってたいへんだった様子がうかがえます
2つあった辻並は、明治になって1つだけ残され、秋芳の辻並の地名は、いつしか忘れられていったのでしょう
花尾山のことが書かれていたので、紹介します



嘉万のことが少し分かったので、今度は、地図を広げながら、眺めてみたいです