チューメイくんの田舎ぐらし

定年退職後田舎ぐらしを始めました

萩、笠山、虎ケ崎のコウライタチバナ

萩市、笠山、虎ケ崎には、国指定天然記念物のコウライタチバナがあります 今の時期、実がなっていると思い、行ってみました

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コウライタチバナは、椿原生林のはずれに位置していました

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昨日は、椿原生林に、雪が残っていました 一昨日、萩は吹雪だったので笠山行きを、途中でやめました 昨日、越ヶ浜の屋根には、雪がのっていたので、夜、けっこう降ったようです 

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コウライタチバナは、実をつけていて、その場所は、きれいに整備されていました 実がたくさん落ちていました 山口県植物誌に、ユズ、タチバナ、コウライタチバナのことが書かれています

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コウライタチバナの葉の翼は、1ミリ程度です

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笠山の原生林には、バクチノキやハマセンダンの大木があり、標識がついていました 保存が行き届いていて感心しました 明日は、青海島のタチバナを紹介します

いこいの森の植物1月その2、笹の仲間

長門三隅のいこいの森で、植物調べをしています

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笹の仲間が、3種類ありました

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メダケです 水が枯れた谷川沿いにありました 葉が垂れているのが特徴です

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ネザサです 日当たりのよい斜面にありました

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左ネザサ、右メダケです 秋吉台には、ネザサの群落があるので、見分けるときの参考になります 写真を撮っておくと便利です

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葉に毛がないものは、普通のネザサです

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葉に毛があるものが、ケネザサです 秋吉台は、ほとんどこのタイプです

中腹の遊歩道沿いに、クマザサがありました 

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山口県植物誌には、クマザサの変種、チュウゴクザサの標本は記載されていますが、クマザサは、栽培扱いなのか、記載されていません 他の場所のものと比べてみました

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これは、今の秋芳・八代のものです 冬でも白い部分はなく、チュウゴクザサで間違いないと思います

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これは、今の三隅・二条窪のものです 

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二条窪の7月のものです まだ白い部分はできていません 

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これは、1月の日置運動公園のものです 確認のために、3つを並べてみました

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左二条窪、中八代、右いこいの森

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左いこいの森、中八代、右二条窪 いこいの森のものは、クマザサでよさそうです クマザサは、京都が自生地で、あとは、栽培で増えたそうですが、繁殖力が強そうです いこいの森のものは、公園建設のために運ばれてきた土に混じっていたのでしょうか

ササの見分けを、次のようにしています

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クマザサとチュウゴクザサについては、これからも気をつけて見ていきたいです

風土注進案の植物3三隅3

天保の書、防長風土注進案の植物を調べています

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今回は、三隅の内、その3です

1 クバク 瞿麦

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クバクとは、ナデシコのことのようです

2 ハンゲ 半夏

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ハンゲは、カラスビシャクのことのようです ハンゲショウではないようです

3 センプクカ 旋覆花

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センプクカは、ヒルガオのことのようです 旋花とだけ書いてあることもあります

4 ジョウザン 常山

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これは、クサギです

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これは、ハマクサギです

ジョウザン・常山は、クサギ、コクサギ、ハマクサギのことのようです どれも、臭いにおいがします

5 シャカン 射干

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これは、ヒオウギ、ヒオオギです

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これは、シャガです シャガは、漢字で射干ですが、シャカンとよめばヒオウギのことです 薬草なので、ヒオウギのことだろうと思います

6 カッコン 葛根

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カッコンとは、クズの根のことのようです

7 ハツカツ 拔葜

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ハツカツとは、サルトリイバラのことのようです

8 フクボンシ 覆盆子

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「いちご」とルビがついている字もあります キイチゴナワシロイチゴも木いちごですが、主にクサイチゴのことをさしているようです

9 ボウイ 防己

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ボウイとは、ツヅラフジ(アオツヅラフジ)のことのようです 産物として「つづら」があがっていますが、オオツヅラフジのことで、薬草ではなく、かずらとして収穫したのだと思います

10 ニンドウ 忍冬

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忍冬は、スイカズラのことで、よく知られています 地方によっては、金銀花とよぶようです 山口県では、金銀花、金銀草は、ユキノシタのことです(山口県植物誌)

続きは、次回、紹介します

田舎ぐらし、この1週間

今週は、雪から始まりました

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1月15日 生島に、この冬初めて雪が積もりました 山口では14cm、広島では19cmだったとか

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雪の中、地区の地鎮祭がありました しめ縄を6本作りました 三隅では、地鎮祭(じちんさい)と地神祭(じじんさい)があります 地鎮祭は、宮司さんを招いての祭りです 地神祭は、住職を招いて地神経をあげる祭りのようです 昔は琵琶法師(天台宗)を胴上げしたようです(みすみ郷土史) 今は、どちらも、「じじんまつり」と言っているようです

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高い山には雪が残っていると思い、千畳敷に行ってみました 東、青海島の向こうに、島根県境の十種ケ峰が見えます

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十種ケ峰は、雪の部分がよく分かりました 左の丸い山は、日原辺りの山でしょうか 遠くにうっすら見えるのは、多分、島根県広島県の県境の山々だと思います 晴れていれば、もっとはっきりすると思います

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まだ、ソウメンウリがたくさん残っています 作りすぎました 食べられるか、ゆがいてみました

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きれいにほぐれました 実が腐らなければ、大丈夫のようです

今日から、また、寒波が来ています 積雪は、あるのかな

風土注進案の植物2三隅2

天保の書、防長風土注進案の植物について調べています

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三隅村のその2を紹介します

1 茵陳 インジン、インチン

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カワラヨモギのことのようです 海岸砂地に生えています

2 続断 ゾクダン

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ナベナのことのようです 現物写真が、撮れていません

3 野菊花 ノギクカ

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野菊とは、一般的に、シマカンギク、アブラギクのことのようです

4 牛膝 ゴシツ

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ヒナタイノコヅチのことのようです ごぼうのような根をしていますが、食べられたものではありません 牛は「ご」と読むようです

5 凝冬 ギョウトウ

「冬」がつく薬草がありますが、まだ、よく分かりません

6 蜀葵 ショクキ

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タチアオイのことのようです 花壇によく植えられていますが、道端にも育っていることがあります

7 龍葵 リュウ

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イヌホオズキのことのようです イヌホオズキの仲間がいくつか、どこにでも見られるようになりました

8 夏枯草 カゴソウ、カコソウ

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ウツボグサのことのようです うつぼとは、靫(弓矢を入れるかご)の形からついたようです

9 敗醤 ハイショウ

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オトコエシ(上)やオミナエシ(下)のことのようです

10 車前 シャゼン

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オオバコのことのようです

続きは、次回、紹介します

長門市三隅の辻並(ツシナミ)と秋芳の辻並のこと2

長門市三隅に、辻並(ツシナミ)という地区があります 防長風土注進案には、前大津・三隅とともに、秋芳・嘉万・八代にも辻並(ツシナミ)という村があることが分かりました

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八代の辻並は、どこらへんにあるのでしょうか 国土地理院地図を開いてみました

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辻並という地名は見当たりません 長門市図書館に秋芳町史があったので、開いてみると、表紙の後ろに、江戸時代の地図がありました なんと、そこに、辻並の字がありました コピーをいただきました

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青線で囲んだところが、辻並です このページの読めるところを、図にしてみました

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辻並は、中辺と柏木の間に位置しています 明教寺さんや柏木の方何人かに、辻並をことを聞きましたが、どなたも知らないと言われました ただ、辻並山はトンネルの上の方にあると、教えていただきました 100年以上もたつと、小名(こな)は、忘れられてしまうようです

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辻並の周辺は、いくつかの川があるようです 大雨のときは、川の増水も心配です

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辻並は、三隅側にたくさん山がありましたが、秋芳側にもたくさんあったようです

ところで、家数が少なかった柏木の方は、とても重要な場所だったようです

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米蔵が2種類あります

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馬と人夫もおいてあります

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萩と厚狭を結ぶ要路だったようです 

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これは、みすみ町史にある江戸時代の地図・行程記です 鎖板(現鎖峠)や大平峠があってたいへんだった様子がうかがえます 

2つあった辻並は、明治になって1つだけ残され、秋芳の辻並の地名は、いつしか忘れられていったのでしょう

花尾山のことが書かれていたので、紹介します

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嘉万のことが少し分かったので、今度は、地図を広げながら、眺めてみたいです 

長門市三隅の辻並(ツシナミ)と秋芳の辻並のこと1

長門市三隅に、辻並(ツシナミ)という地区があります

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辻並は、香月美術館から南、山の方に入ったところです

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奥に、ダムができました

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ダムから見た辻並の村です その昔、山津波(土砂崩れ)で多くの家が流され、そのことを忘れないために、こういう名をつけたそうです 20年位前、郷土史に詳しい方が、「その時、何軒か山を越えて移ったので、山の向こうにも、辻並という村がある」と話されました 「辻並という村がもう一つある」 そのことが、ずっと気になっていました

先日、防長風土注進案、美祢の植物を調べていて、ついに、辻並という村の名を見つけました 嘉万、八代村の記録の中にありました 

三隅から嘉万へのトンネルをぬけると、八代村に出ます

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三隅の辻並と秋芳・八代の辻並の記録(防長風土注進案)を比べてみます 

はじめに、三隅の辻並の記録です

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山に囲まれていて、地下山が桁違いに多いことが分かります この時代、これだけ広ければ、林業だけでも生活できそうに思いました

次に、八代の辻並の記録です

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家数30軒と、けっこうあります 災害は、この時代より前のことです

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八代の記録の中に、山津波の被害にあったことや名前の由来が書いてありました 2つの辻並は、大水峠をはさんで両側にあります 大水という名がついているのも、山津波と関係があるのでしょうか

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三隅側の江戸時代の絵地図、行程記です 

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辻並は、山の中にあります 山にも、大水がついています 八代の辻並については、次回、残りの資料を紹介します