天保の書、防長風土注進案の植物を調べています
今回は、三隅の内、その3です
1 クバク 瞿麦
クバクとは、ナデシコのことのようです
2 ハンゲ 半夏
ハンゲは、カラスビシャクのことのようです ハンゲショウではないようです
3 センプクカ 旋覆花
センプクカは、ヒルガオのことのようです 旋花とだけ書いてあることもあります
4 ジョウザン 常山
これは、クサギです
これは、ハマクサギです
ジョウザン・常山は、クサギ、コクサギ、ハマクサギのことのようです どれも、臭いにおいがします
5 シャカン 射干
これは、ヒオウギ、ヒオオギです
これは、シャガです シャガは、漢字で射干ですが、シャカンとよめばヒオウギのことです 薬草なので、ヒオウギのことだろうと思います
6 カッコン 葛根
カッコンとは、クズの根のことのようです
7 ハツカツ 拔葜
ハツカツとは、サルトリイバラのことのようです
8 フクボンシ 覆盆子
「いちご」とルビがついている字もあります キイチゴやナワシロイチゴも木いちごですが、主にクサイチゴのことをさしているようです
9 ボウイ 防己
ボウイとは、ツヅラフジ(アオツヅラフジ)のことのようです 産物として「つづら」があがっていますが、オオツヅラフジのことで、薬草ではなく、かずらとして収穫したのだと思います
10 ニンドウ 忍冬
忍冬は、スイカズラのことで、よく知られています 地方によっては、金銀花とよぶようです 山口県では、金銀花、金銀草は、ユキノシタのことです(山口県植物誌)
続きは、次回、紹介します