萩藩前尾大津生島村知行(領主)村上作兵衛への上納について、
これまで、文政3年の焼米、暮納の帳面を紹介しました
今回は、夏銀、夏納のことです 年貢には、田方(米)、畠方(銀子方)があり、畠銀は、夏と秋に半分ずつ納めていました 畔頭(くろがしら)が取りまとめ、庄屋へ提出し、それを領主へ納めています 忠蔵さんは畔頭で、庄屋は清蔵です 隣村、久原村が庄屋元になっていました
この帳面は、夏銀をとりまとめた添え書きです 3人が全額提出できなかったことが書いてあります 不足した金額は、庄屋が立て替えます 生島村では、大庄屋、宗頭の山本家や市の岡藤家から借りていました
年貢の基本は、代官所、小都合から帳面が届きます 源右衛門さんは、小農家で、屋敷の代金、門役銀(全体の固定資産税)がありません
年貢は、状況によっていろいろ徴収されるので、古文書を読むのに苦労します 困ったときは、山口県文書館にたずねます