チューメイくんの田舎ぐらし

定年退職後田舎ぐらしを始めました

長門市三隅、いこいの森の植物5月その11、ツクシタツナミソウ

長門市、「いこいの森三隅」の植物観察を続けています

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今回は、悩みのツクシタツナミソウのことです

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今、遊歩道日陰に、ツクシタツナミソウが咲いています 日陰のためか、やわらかく、紫が濃いように思います 葉の形や付き方を見ると、保育社の図鑑のシソバタツナミに、似ているような気がしますが、脈が白いので、ツクシタツナミソウでしょう

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別の山には、ツクシタツナミソウが、比較的日の当たる乾いたところに咲いています

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葉下面が、紫のものとそうでないものが、混生しています

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左、いこいの森 中、別山葉裏紫のもの 右、別山葉裏緑のもの 

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左、いこいの森 右、別山のもの 花の違いは、なさそうです

近くの山の同じ場所では、年2回草刈りが行われるので、春と秋、大きさが変わります

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春、草刈りがされる前は、よく伸びます

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秋、草刈りをされたあと、もう一度咲きますが、立ち上がりません

牧野図鑑のシソバタツナミを、なんとかして見つけたいです

風土注進案の植物20深川9の1、だいこん、かぶ

天保の書、防長風土注進案の植物について調べています

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今回から、深川村の草類を紹介します いろいろ調べたので、3回に分けました

1 ラフクとは、だいこん(大根)のことです

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ダイコンは、野生化し、ハマダイコンとして、海岸によく生えています

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ハマダイコンの花は、白と桃があります

2 蕪(かぶ)は、今も同じカブのことです

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野生化したカブは、青森県八戸市蕪島(かぶしま)で見られるようです 蕪島は、ウミネコの繁殖地で有名のようです ネットの写真を見ると、島はカブの花で黄色の小山のように見えます この花畑の中に、ウミネコが巣を作っているのでしょうか

ダイコンもカブも、春の七草にあるように、昔から日本で親しまれて来たようです

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七草は、かゆが一般的ですが、我が家では、雑煮でいただいています

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ダイコンは、山口県の郷土料理「けんちょう」に使われます 

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「けんちょう」は、名のとおり建長寺が発祥のようです 天保の改革で、食事まで指導した村田清風は、毛利家先祖の墓の調査のために、建長寺を訪ねています そのことが関係しているのか、研究中です 多分分からないと思いますが

ダイコンとカブのことが、朝日百科「世界の植物」に書かれていました

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ダイコンもカブも、とても古い野菜で、ヨーロッパの方からやって来たようです

天保時代、長門周辺では、ダイコンもカブもよく作られ、大根、蕪の名前は、一般的になっていることが分かります ラフクということばを使っている人は、すでに一部だったのかも

干大根は、大阪にも出荷されていたとか

野菜のことは、名前だけでなく、くらしのことも分かると面白そうです

田舎ぐらし、この1週間、田植えをしました

昨日は、山口で29℃、萩で27℃ 田植えをしましたが、とにかく暑かったです

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コシヒカリとマンゲツモチの苗が、よく育ちました

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向こう左は、軒下においていたコシヒカリ、向こう右は、黒米、手前右2列は、マンゲツモチ、手前左は、コシヒカリ 光の量が少なくなると緑が濃くなることがよく分かります 品種によっても色の違いが出るようです よく寒冷紗がかかっているのは、葉色を出す効果もあるのかな

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2日前から、田の水を抜きました 代かきが雑だったことがよく分かります 段差があるのは、トラクターの速度を上げたためです 急いては事を仕損じる

左に木が生えていますが、ここをスズメがお宿にしているので、毎年、被害が大変です

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お宿のセンダンの花が咲いていました きれいですが、スズメがいるのが、少し残念

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苗箱から出すと、根がよく広がって育っているのが分かりました 多分、苗箱の底に新聞紙を敷いた成果でしょう

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新聞紙を敷かないときは、根が、苗箱の穴から外に出て育っていました せっかく育った根も、箱から出すときに、みな切れてしまいます 今年は、育った根をしっかり残すことができました

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植えた苗が、いつもより丈夫に見えました 

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苗を庭に立てたのが、4月20日でした 庭での世話がおよそ一月 田植えを済ませたので、少し気が楽になりました 

長門市三隅、いこいの森の植物5月その10、エゴノキ、ムクノキ、エノキ

長門市、「いこいの森三隅」の植物観察を続けています

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道に、花がかたまって落ちていました

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エゴノキの花でした

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展望台には、ムクノキが咲いていました 葉は、エノキとよく似ています

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こちらは、エノキです もう実になったのかと思ってよく見ると、虫えいでした

エノキとムクノキは、葉の鋸歯と脈で区別できます

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2つを並べてみました

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左エノキ 右ムクノキ

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左ムクノキ 右エノキ

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左エノキ 右ムクノキ ムクノキの葉は、どちらかというとケヤキに似ているかも

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オオバタネツケバナは、すっかり実になっていました

道沿いには、オオニワゼキショウがありました 

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オオニワゼキショウは、近年広がったように思います

美東町二反田のカキツバタ大群落、今が見ごろ

美東町二反田のため池は、一部が湿地帯で、カキツバタの大群落があります 昨日、見に行ってきました

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いい機会なので、区別用自作図を持参し、観察しました 花びらの白いすじも見分けのポイントになるようです

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カキツバタの続きに、コウホネの群落がありました

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深い所には、スイレンがありました

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土手には、ハイノキ、ミヤマガマズミ、ソヨゴ、ウリハダカエデ、アセビ、リョウブ、コバノミツバツツジコシアブラヤマフジ、ツクシハギなどがあり、樹木もたくさん残されているようで、野外観察場所に利用できそうです 京都の宝ケ池や深泥ケ池を思い出しました

長門市三隅、いこいの森の植物5月その9、カモジグサとアオカモジグサ

長門市、「いこいの森三隅」の植物観察を続けています

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道沿いに、カモジグサが茂るようになりました

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カモジグサの穂は、紫の部分があります 

アオカモジグサも、同じような場所に生えています 

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アオカモジグサは、紫の部分がありませんが、カモジグサとアオカモジグサの区別は、実の内側を見ると分かります

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左カモジグサ 右アオカモジグサです 内頴が上まで届いていないのが、アオカモジグサです

道沿いには、カモガヤも茂っていました

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カモガヤは、牧草として、日本にやってきたようです よく茂っているはずです

夏になり、イネ科植物が増えました

風土注進案の植物19深川8

天保の書、防長風土注進案の植物について調べています

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深川村の木竹類の最後です

1 にかぜ 

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メダケのことではないかと思います 阿武で、メダケのことをニカジと言っているようです(山口県植物誌)

2 根笹 ねざさ

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秋吉台のネザサの花です 毎年花が咲くのは、毎年山焼きが行われているためでしょうか 

3 篠竹 しのだけ

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これはヤダケです 集英社・国語辞典に、篠竹は、ヤダケの異名とありました 篠は、すずとも読み、スズタケ、ミスズのことをさしています(牧野植物図鑑)

金子みすゞさんは、篠竹のことを詩にかいています

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メダケとヤダケで、紙鉄砲をつくってみました 

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左ヤダケ 右メダケ どちらも紙鉄砲ができますが、まだ、篠竹と言われているか分かりません

4 藤かづら のだふじ やまふじ

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5 赤金葛 

この名は、何のつる植物か、分かりません

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マタタビは、金蓮枝とも書くようです(草木名彙辞典)

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サンカクヅルは、赤っぽい蔓です 赤金葛は、調査継続です

6 蔦 つた

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7 野葡萄 のぶどう

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ノブドウ

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よく食べていた野葡萄は、エビヅルです 江戸時代は、どちらをさしていたのでしょう

8 葛 くず

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9 あけぼ あけび

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10 茨 いばら のいばら

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11萩 はぎ

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長門でよく見られるのは、ツクシハギです

12 茶

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次回から、草類を紹介します