自作本の紹介をしています 今日は、本に紹介しなかった、「雨乞通夜」のことです
「通夜」とは、普通、葬儀前夜に、亡き人との別れをおしんで夜通しろうそくと線香をたいていたり、お経をあげたりしますが、村の田植えが終わったあとに、集会所で行うことがあったそうです
注進案吉田宰判(下関市、美祢市あたり)山中村の風俗に書いてあるそうです 村人が集まって通夜をしています ここ、生島村でも、村のお寺、薬師堂に集まって、通夜をした記録がありました
薬師堂は、天台宗のお寺で、住持さんがおられましたが、豊原の正学院からも、行事のたびに来られていました
薬師堂の「通夜」は、はじめ、住持のおくさんがなくなったので、通夜をしたのかとおもって、おくさんの名前として、一生懸命解読していました
でも、文字が読めません やっとたどりついたのが、「雨乞」という文字です 「乞」は、古い字体です 金谷先生の論文で、この通夜が、田植えあとの「雨乞」のためのものだと、確信しました そうだとしたら、多分、貴重な記録だと思います
天気が続いて、畑がガチガチになっていましたが、昨日、久しぶりに雨になりました