カラムシ(クサマオ)は、道沿いや石垣など、至る所で見られます この辺りでは、シロウバと呼んでいます 山口県では、シロオ(各地)、チャランソウ(阿武)などと呼ばれています(山口県植物誌)
軍手でむしると、くっついて、やっかいです
カラムシのめ花です
お花です
葉の裏には、白い毛があります これで、シロウバと呼ばれるようです
毛がほとんどないものは、アオカラムシです
カラムシ(左)とアオカラムシ(右)を並べてみました
カラムシは、苧痲(ちょま)といわれ、繊維がとれます この繊維で、鯨を取る網が作られたことが、天保の書、防長風土注進案、通浦に書かれています 次のような、内容です
始め、藁(わら)の網で、鯨を取っていたけど、網が破れて、逃げられるので、苧網(おあみ)にしたので、鯨がよく取れるようになったようです
ところで、この苧網は、川上村(現萩市)が産地だったことが、「萩・北浦のクジラ文化(清水満幸署)」に、書かれています この苧痲(ちょま)は、カワカミソと呼ばれ、延縄(はえなわ)漁にも、使われたそうです
苧網(おあみ)でよくなった鯨漁も、明治に近づくにつれ、鯨の回遊が減り、浦の生活も、厳しくなっていったようです