ツバナ茅花(チガヤ)が咲き始めました
金子みすゞさんは、「つばな」「茅花」のことをうたっています
「つばな」つウばな、つばな、白(しイろ)い、白(しイろ)いつばな。夕日の土手で、つばなを拔けば、ぬいちゃいやいや、かぶりをふるよ。~(JULA出版局金子みすゞ全集Ⅰ)
「私の丘」私の丘よ、さやうなら。茅花(つばな)もぬいた、草笛を、青い空みて吹きもした、私の丘の青草よ、~(JULA出版局金子みすゞ全集Ⅱ)
ツバナは、万葉集にも出てきます 「つばな抜く浅茅が原のつぼすみれ」(広辞苑)
牧野新日本植物図鑑には、「春の末に葉に先立って花穂を生じ、これをツバナ(茅花の意味)といい、~、子供等は若いツバナを食べることがある」と書いてあります
ツバナ(チガヤ)は、昔から日本人に親しまれてきたようです
子どもの頃、私たちも、出るか出ないかのツバナの穂を探して、ガムのように噛んでいました 穂になったものは、喉を通りませんでした
白い穂を抜いて、なでなでやくすぐりっこをしました
左には小さな原っぱがあり、ボール遊びをしたり相撲をとったりして、待っているとき、ツバナを噛んでいました 今は道が広がっています 右には麦が植えられ、黒い穂(病気)を抜いて顔にぬり、くろんぼといって遊んでいました 今は林です 田舎の景色は、日本中このように変わっているのでしょうね
昨日の低気圧も、山口県では大暴れしました 3回続けてで、これから先が気になります