チューメイくんの田舎ぐらし

定年退職後田舎ぐらしを始めました

げんごろべえ(ハナウド)の花

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げんごろべえ(ハナウド)の花が咲くころになりました

ハナウド(セリ科)は、関東以西、四国、九州の山野に生える多年生草本、花弁外側の一弁は深く2裂する 若い葉は食べられる(牧野新日本植物図鑑)

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子どものころから「げんごろべえ」と言っていましたが、学生時代に植物分類に関わって「ハナウド」ということを知りました 「げんごろべえ」と呼ぶのは、長門大津に限られているようで、津和野や山口の親戚は知らないと言っていました

山口県植物誌には、ハナウド 方言 げんごべえ 大津 とあります

天保の書 防長風土注進案には 次のように書いてあります

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同じく「げんごべえ」となっていますが、どちらも「げんごろべえ」のことです

子どものころ、かごをかるったおばさんが、「げんごろべえ」をとるために、線路をよく歩いていました

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津雲県道沿いの「げんごろべえ」です

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生島線路沿いの「げんごろべえ」です

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飯井線路沿いの「げんごろべえ」です

近頃「げんごろべえ」が「アマニュウ」と書かれて売られていることがありますが、アマニュウ(セリ科)は、中部以北の山中原野に生える多年生大型草本で、高さは2~3mになるようです 花の形も違います(牧野新日本植物図鑑参照)

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これから、あちこちで「げんごろべえ(ハナウド)」の花が見られるので、花の形を観察すると違いが分かります

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おもしろい形の実ができます

海岸では、ハマウドが見られます 食用のアシタバは、東海など限られたところに生えるようです

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只の浜のハマウドです 

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二位の浜のハマウドです

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花弁が曲がっています

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丸い実がつきます

秋吉台では、ヨロイグサ(オオシシウド)が見られます(秋吉台の植物:秋吉台の自然に親しむ会)