チューメイくんの田舎ぐらし

定年退職後田舎ぐらしを始めました

天明の飢饉

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昨日の朝はー3度 屋根や土の上まで霜がおり、日陰では昼前まで残っていました

今日は年の暮 次の年が楽に暮らせるか重い日でもあります 天明の大飢饉は数年に渡り不作で全国多くの人が飢えたことはよく知られています 当家でもこの頃から苦しい衰退が始まっています

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天明之比不塾打続其比家内人数多ニ順米被与ニ付借銀出来いたし頼母子等取立又者若座等仕色々吟味仕候座者養操不相成田地等売佛仕候 そして取立と頼母子の会議が進められました

一米四石頼母子五割之分天明年中取立

一銭弐百目五割之分天明年中取立

一銭四百目五割之分寛政四亥ノ暮弐百匁取立

一銭五百目五割之分寛政四亥ノ暮取立

当家第4世 寛延元年(1748)生~宝暦、明和、安永、天明(5年37才)、寛政、享和、文化13年(1816)死去 子ども12人内3人幼少にて死去

第5世 明和8年(1771)生~安永、天明(5年14才)、寛政、享和、文化、文政12年(1829)死去 子ども8人内6人幼少にて死去 ※当家系図による

当家墓地には小さい石の墓がたくさんあり、地蔵様がおいてあります 子どもがたくさん死んだので地蔵様をつくったそうです

三隅町の歴史と民俗にも、夏なのに大きな雹が降り冬のような寒さが続き巷に餓えたものがあふれていたと書かれています 蓄えのあった大きな庄屋以外、皆生きた心地がしなかったでしょう 

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田を次々に売り払っています

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寛政になってもさらに借銀が増え苦しい生活が続きます 享保の頃にあったたくさんの土地はほとんどなくなっています 後世の努力によって明治になって再興できました

年の暮は重い日です みんな健やかな日々が続いてほしいですね