昨日から寒波到来 いちょうの葉がどんどん散っていきます ここはまだ雪になっていません
庭に咲くさざんか、つばき、たいわんつつじが寒さを少し和らげてくれます
畑では家内の育てている大根や蕪が大きくなってきました
そして「けんちょう」の季節になりました けんちょうは山口県の郷土料理で他県では汁のある「けんちん汁」だそうです(津和野もけんちん汁) 子どもの頃けんちょうは好きではありませんでした 気にならなくなったのは大人になってからです けんちょうは「ぬた」や「いとこに」と同じく郷土料理として学校給食にも出ているようです 今の子どもたちはけんちょうやぬたをどんな感じで食しているのでしょう 先月あるテレビ番組で「けんちょう」は鎌倉建長寺から「けんちん汁」として全国に広まったと言っていました どうして山口県で「けんちょう」として伝わっているのでしょう
勝手に想像してみました
郷土の先賢村田清風は藩主の命を受け文化14年(1817)9月16日から同23日まで鎌倉で毛利先祖の大江広元・毛利季光の墓を探しました 9月19日に円覚寺と建長寺を調べています そのとき大根が育っていれば「けんちょう」もいただいたことでしょう 清風はその後家老の顧問役となり例の天保11年(1840)から大改革・大節倹を行い、防長すべての人に質素倹約を実行させました(村田清風全集、清風読本) 全集此度談には百姓着服之事、百姓食事之事まで項目があります それで冬には「けんちょう」をよく食べるようになったのでは
先月お寺(秋芳)の報恩講に行ったとき 地域の方が作られた昼食に「けんちょう」がついていました 「けんちょう」は広く定着しているようです
清風の施策は家の建て方まであります 白木を使わず節のある木にベンガラを塗らせて建てさせたのです 当家は昭和30年代に建てられたものですがベンガラが塗ってあり清風の意思をしっかり継いでいます