チューメイくんの田舎ぐらし

定年退職後田舎ぐらしを始めました

長州藩、忠蔵さんの農民日記127、大唐籾と大唐米のこと

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しっかり暑い夏になりました

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赤米(これは黒い米)の花が、咲きました 

長州藩の小作農民忠蔵さんも、赤米を栽培していました 以前、寛政11年の作物混納帳を紹介しています

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赤米は、大唐米(トボシ)と呼ばれていたようです 記録には、大唐籾というのがあります これら作物の記録をひろってみました

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赤米は、途中、作らなくなり、文政9年から、また栽培しています 赤米は、米にすると33%と、割が悪いようです 赤米の栽培と気候とが、関係しているのかもしれません また、忠蔵さんの記録の大唐籾と大唐米は、同じ赤米のことのように思います 

大唐籾という名前は、江戸時代の俳句に、ありました

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三浦ちょらさんが、大唐籾のことをよんでいます 切ったさめ(フカ)、穀物でそんな形をしたものは、トウモロコシしかうかびません 大唐籾のことが、ますますわからなくなりました

長州藩、忠蔵さんの農民日記126、享和元年の麦のこと

ふすまに貼ってあった江戸時代の日記を整理しています

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小作農民、忠蔵さんは、作物、飯米、飯麦の記録をつけていました

今日から、麦のことを紹介していきます 享和元年の記録に、大麦、小麦、米麦の3種類が書かれていました

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注進案には、米麦という名が出てきません 忠蔵さんが、独自につけた名前とも思われません 注進案の研究資料から、関係するものを、ひろってみました

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金谷先生によると、ハダカムギというのが、別名でよばれ、西日本でよく栽培されたようです 生育にも、麦それぞれに特徴があり、この特性を生かして、栽培されたようです ちなみに、忠蔵さんの栽培地、田畠を確認してみました 大麦は、田畠両方で、米麦は、田で、小麦は、畠で栽培していたようです(享和元年の場合) 

これから、江戸時代の麦のことが、いろいろ分かりそうです

野菜被害防止の囲いづくり

いのししが、だんだん、家の近くで悪さをするようになりました

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家のすぐ前で、ウバユリの根が掘られたり、畑が掘られたりしていました どちらも、昨日のしわざです

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ソーメンウリもカラスと何者かに、つつかれました 網をはったスイカは無事です

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まず、侵入者を防ぐために、囲いを作りました

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周りに民家があるのに、とうとう、動物の被害を受ける田舎になってしまいました

長州藩、忠蔵さんの農民日記125、文政8年飯米急減のこと

ふすまに貼ってあった江戸時代の日記を整理しています

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小作農民、忠蔵さんは、飯米帳をつけていました 文政8年には、他の年と比べ、特に少ない保有米になっていました

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混納帳には、その理由と思われるできごとが書いてありました

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大歳祭りで、多量の米が必要だったようです

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農家にとって、大歳祭は特別な行事だったようです 今では、まとめて、祭りごとをしています

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台風が過ぎ去って、空も落ち着いてきました

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草刈りをして、肥料、穂肥をまきました 

長州藩、忠蔵さんの農民日記124、飯米帳文政9、10年のこと

ふすまに貼ってあった江戸時代の日記を整理しています

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小作農民、忠蔵さんは、飯米帳をつけていました 文政9,10年のものを紹介します

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飯米帳は、文政10年までです これまでの、保有米と借米をグラフにしてみました

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忠蔵さんは、借銀返済のために、努力したと思いますが、結局、借銀なしの生活にもどせないまま、文政12年になくなったものと思われます それにしても、文政8年の急減は、目立ちます 混納帳に、そのわけと思われることが書いてありましたので、次回、紹介します

長州藩、忠蔵さんの農民日記123、飯米帳文政7,8年のこと

ふすまに貼ってあった江戸時代の日記を整理しています

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小作農民、忠蔵さんは、飯米帳をつけていました 今日は、文政7、8年のものです

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文政8年は、極端に少なくなっています 保有米を、今の米袋で、文政6年と比較してみました その少なさが、はんぱありません 

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家族5~6人が暮らしていくのに、10俵程度は必要です 文政8年で、また大きな借銀を背負ったと思われます

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大雨が降り、川が増水しましたが、ひどいときは、この3倍はあります ここでは、今回は、山に水がたまって、よかったのかも

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大雨注意報も、夕方には、解除されました いよいよ、本格的な夏になるのかな