長門市「いこいの森三隅」の植物観察をしています
未熟種子では、よく分かりません
2 キュウリグサ
上図は、キュウリグサとハナイバナの違いです
3 オオイヌノフグリ
4 ミドリハコベ
この種子は、突起がよく分かります
5 ヒメオドリコソウ
6 タネツケバナ
7 オニタビラコ
8 スズメノカタビラ
今回、駐車場まわりで見つけた花は、8種類でした
長門市、「いこいの森三隅」の植物観察をしています
いこいの森周辺でも、長門地方で、春の野草として、昔から食されてきた「げんごろべえ」が、若芽を出し始めました
葉が開いていないものを摘みました 芯は、これから芽が出るために、残しておきます
早速、ごま和えにしていただきました 春の香りがします
「げんごろべえ」のことは、天保の書、防長風土注進案にも出ています
通浦に、源五兵衛(げんごべえ)という名があります 前胡(ゼンコ):当所の産は、女前胡(メゼンコ)なるべし、薬草に不堪(たえず)、春分、葉茎を採って食う、風味よし、浦民、総て源五兵衛という
私も、子どものころから「げんごろべえ」と言って、食べていました
「げんごろべえ」とは、ハナウドのことで、5月、白い花が咲きます 花は不規則な形をしていて、大きい花弁ができます
ところで、ハナウドは、漢名「白芷(ビャクシ)」 広辞苑には、白芷(ビャクシ)とは、ヨロイグサのことで、ハナウドは、一説とあります
風土注進案、俵山村、薬草類に、参考になる名前があります 前胡(ゼンコ、ノダケのこと)、獨活(ドッカツ、ウドのこと)、羗活(キョウカツ、ヨロイグサのこと)、白芷(ビャクシ、ハナウドのこと)と、近種が並んでいます 長門地方では、白芷(ビャクシ)とは、ハナウドのことでよさそうです
げんごろべえ(ハナウド)は、線路沿いにたくさん生えています 右の地主の方が、線路の斜面まで、草刈りをされているので、この生態が維持されているのです 私は、20年以上も前から、線路沿いまで草刈りをしていません すっかり竹藪になっています 場所によっては、ときどきJR関係者が刈っておられます 今もって草刈りをされている方に敬服します
今、いこいの森周辺、道沿いのあちこちで、げんごろべえが芽を出しています 春、いこいの森に来られたときは、「げんごろべえ」もお楽しみください
天保の書、防長風土注進案の植物について調べています
今回は、通のその2について紹介します
1 桔梗 キチコウ キキョウ
2 薄荷 ハッカ
近年、オランダハッカが、あちこちに野生化しているようです
3 紫蘇 シソ
アオジソの方は、野生化しているようです
4 敗醤 ハイショウ
これは、オトコエシです
これは、オミナエシです どちらも、敗醤として利用されたようです
5 款冬花 カントウカ
フキの花、フキノトウです
6 瞿麦 クバク ナデシコ・撫子
7 車前 シャゼン オオバコ・大葉子
8 苦薏 クヨク
苦薏とは、ハスの実の胚芽の部分のようです
9 葵 アオイ
これは、タチアオイです
これは、ゼニアオイです
10 麦門冬 バクモンドウ
麦門冬は、ジャノヒゲの根塊のことだそうです
次回も、通の植物です
天保の書、防長風土注進案の植物について調べています
今回は、通のその1です
はじめに樹木が書かれています
1 松 マツ
これは、青海島に多いクロマツです
2 梅 ウメ
これは、シダレウメです
3 桃 モモ
これは、ハナモモです
4 梨 ナシ
5 淡竹 ハチク
ハチクは、モウソウチクのような模様がありません
6 女竹 メダケ
メダケの葉は、垂れます
続いて薬草です
7 三七 サンシチ
8 胡黄連 コオウレン
コオウレンとは、当藥、センブリのことです
9 白茅根 ハクボウコン
これは、チガヤです
10 細辛 サイシン
これは、タイリンアオイです
これは、サンヨウアオイです
続きも、通の薬草を紹介します
長門市「いこいの森三隅」の植物を調べています
今回も、羊歯を紹介します
1 タチシノブ
2 ホラシノブ
タチシノブとホラシノブを並べてみました
左ホラシノブ 右タチシノブです
3 ホシダ
ホシダは、先がおもしろい形をしています
羊歯は、ソーラス(胞子)の付き方に、特徴があります
4 オニカナワラビ
オニカナワラビは、長門の山中で普通に見られます 刺があります 少し縮めたようなハカタシダもあります
カナワラビの仲間は、葉(羽片)の形に特徴があります
5 イノモトソウ
胞子がつく葉は、縁がふくらんでいます
イノモトソウとオオバノイノモトソウは、軸の翼を見ると分かります
次回は、早春の花を探してみたいと思います
「いこいの森三隅」の植物観察を続けています
今回も、羊歯を紹介します
1 オオイタチシダ
オオイタチシダのソーラスは、大きく目立ちます
オオイタチシダとヤマイタチシダは、形がよく似ていますが、光沢がない点で分かります
2 マルベニシダ
マルバベニシダは、他のベニシダとちがって、葉が丸い点で分かります
これは、初夏のマルバベニシダです 冬と見た目が違います 鱗片の色は、色々です
ベニシダ、イタチシダ、カナワラビの仲間を、区別するのに、私は、上のような点に気をつけてみています